かんがえごとの垂れ流し

主に諸々の感想

2015年6月読み終わった本

やがてヒトが与えられた時が満ちて…

池澤夏樹

テーマ
人工衛星都市に住む主人公を通して、人類の行き着く先のひとつを描く
ポイント
主人公のみょうに冷静な視点による淡々とした描写が面白い。ラストはすっきりしない。謎は解かれぬままのため。自分で思弁すべきなのだろう。

はてしない物語

ミヒャエル・エンデ

テーマ
ファンタージエンの世界に入ったバスチアンの変化
ポイント
前半は、救い主バスチアンを求めるアトレーユの物語、後半は、アトレーユに救われるバスチアンの物語となっている。小さい頃、辛い現実から逃れて物語にのめり込んだ自分の姿を久方ぶりに思い出した気がします。

バスカヴィル家の犬

コナン・ドイル

テーマ
シャーロック・ホームズがバスカヴィル家に伝わる恐ろしい伝承と殺人事件の謎を解く
ポイント
世間の評価はミステリの中でも傑作とのことだが、個人的にはそこまで感じなかった。舞台の描写が緻密。

インフェルノ

ダン・ブラウン

テーマ
生物学者の亡霊に命を狙われる象形学者
ポイント
あっと驚く展開がある。ただ、追い求めているものの正体は途中で予測が付いてしまった。シンスキーの心中が一番気になる。