Review:Clariel Chapter9
Chapter9
old secrets, new plans
9章ということで、1ケタ章の最後に到達したようである。
以下ネタバレ注意!
あらすじ
Clarielは、母Jacielから、驚くような過去の話を聞く。
そして、明朝、いよいよ、RobanやKargrinと共に囮作戦を実行する日がやってきた。
感想
9章は、Jacielが夕食に現れる場面から始まる。
ClarielとJacielは些細なきっかけから、口論になり、Clarielが何やら"禁断の話題"に触れてしまったようだ。
人払いがなされ、父母と娘だけになって話されたのは、母Jacielが実家にいた頃の話である。
Clarielは、母JacielがAbhorsenの直系卑属でありながら、家を離れて別の家業を営んでいる理由を、勘違いしていた。
そして、それを、母への批判とともに自己弁護の材料にしていたのだ。
いわゆる思春期の中でも、少し捻くれたバージョンだろうか。
でも、こういう親への批判精神を持つことは、独立した人格の現れだろうなと思う。
親に同一化ないし依存している間は、親への批判は自己批判になるので、中々しないことが多いと思う。
話はそれたが、JacielはキッパリとClarielの勘違いを正すとともに、(もはや陳腐な表現になるが)驚くべき過去の罪過を述べる。
何やら、ファミリーチェーン(親子の因縁の連なり)を感じさせるぞ、と思った。
それと、Sabrielは誰の直系の子孫だろうか?というのが気になる。これから言及されるだろうか。
9章の後半は、いよいよ、Clarielが冒険(とはいえ、FreeMagicのCreatureを炙り出す囮になるため)に出かける場面である。
古王国記は、よく鎖帷子やサーコートが出てくる。日本語訳が出るときは、あの重厚なタッチのイラストに豪華な装丁だといいんだが。
話を戻して、もちろん、あの可哀想なValannieが寝ている間にそーっと抜け出すClariel。
おなじみRobanと、Kargrin、ロイヤルガードのキャプテンGullaineなどが集合する。
そこへ、Belatielが遅れて慌てながらやってくる。このキャラ、飄々としていて憎めない。
ここでのポイントは、Belatielが携えてきたPipesである。長さの異なる7つの筒が繋がった楽器!ということは!ピンと来る、懐かしいアイテムである。
段々とワクワクする展開になっているのを感じる。
次の章は、順調に進めば、敵とぶつかると予測されるが、それが簡単に行くかは分からない。
登場人物
- Teriel
- Jacielの弟。末っ子
- Yannael
- Jacielの妹か弟
- Gullaine
- ロイヤルガードのキャプテン。女性。
地名
:特になし